元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告(64)が6日の午後4時半ごろ、東京拘置所(東京・小菅)での勾留から保釈されました。

ゴーン氏は青い帽子をかぶり大きなマスクをしていて、作業着を着た作業員のような格好で拘置所から出てきました。

出典元:NHK NEWS WEB ゴーン前会長 保釈される

108日に及んだ勾留から解放されたゴーン氏の保釈金は、10億円と歴代でも上位に入ります。

そもそも保釈金とはどういうものなのでしょうか、後で本人に返ってくるお金なのでしょうか。

 

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ゴーン前会長、保釈、作業着で出所、保釈金は10億円

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告は、自らの報酬を有価証券報告書に少なく記載した金融商品取引法違反の罪や、日産の資金を不正に支出させた特別背任の罪で、東京地検特捜部に起訴されました。

ゴーン氏は去年11月の最初の逮捕から6日まで108日間にわたって身柄を拘束されていましたが、東京地方裁判所は、3回目の請求に対して保釈を認める決定を出し、検察側の準抗告を5日夜に退け、改めて保釈を認める決定をしました。

ゴーン氏は6日午後、保釈金10億円を納め、午後4時半ごろ、東京拘置所から保釈されました。
ゴーン氏は青い帽子をかぶり大きなマスクをしていて、作業員に変装したような格好で拘置所から出てきました。

そして軽乗用車に乗り込み拘置所をあとにしました。

軽乗用車は日産ではなく、三菱でもなく、スズキ・エブリイワゴンだったそうです。

ゴーン氏はこれまで全面的に無罪を主張していますが、勾留が長期化する中、みずからが築き上げた日産、ルノー、三菱自動車の3社連合の経営トップを退いていて、今後の動向が注目されます。

 

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ゴーン氏が納めた10億円、そもそも保釈金とは何か?

保釈保証金は合計10億円、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)事件が2億円、会社法違反(特別背任)事件が8億円という内訳になっています。

さて、そもそも保釈金とは何なのでしょうか?

保釈金の正式名は「保釈保証金」です。

保釈金の目的は、裁判所が保釈するにあたり、被告人の身代わりとして見合ったお金を預かるものです。

裁判所が示す保釈条件を、被告が守ることを保証させる意味合いもあります。

保釈金は一時的に預けるもので、保釈条件を破らない限り、基本的に公判が終われば、全額が本人の手元に戻ります。

利息がついたり、手数料が除かれることはなく、納めた金額がそのまま戻ってきます。

ゴーン氏の10億円の保釈金は、歴代でも高額な部類に入ると言われています。

ちなみに、過去最高額は牛肉偽装事件で実刑が確定した浅田満・元食肉販売会社会長の20億円とされています。

保釈金の金額は被告の保有資産などを考慮して裁判所が提示します。

出典元:日経ビジネス ゴーン氏が納めた10億円、保釈金ってそもそも何?

ゴーン氏の場合、日産からの巨額の報酬が取り沙汰されています。

10億円という金額、本人にとってどのくらいの感覚なのでしょうか?

ところで、仮に現金で10億円を納付するとどうなるのでしょうか。

1億円で約10キログラムの重さがあるそうですので、その10倍、100キログラムの現金を裁判所の窓口に運ぶことになります。

3度目の保釈請求でようやく外の空気を吸うことが認められたゴーン氏。

住居には監視カメラが設置され、携帯電話はネット接続やメールができるものは持てず、海外渡航や関係者との接触も禁止されているそうです。

とはいえ拘置所に比べればはるかに自由の身、好きなものを着て、好きなものを食べたりできるわけです。

信用を失っても、お金と時間があるなんて、一般ピーポーから見るとなんだか釈然としない気分になります。

 

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海外の反応は?フランス・メディア、パリ市民の声は

ゴーン氏の保釈について、海外の反応はどうでしょうか?

経済紙レゼコーはゴーン氏にとって「最初の勝利」だと伝えるなど長期勾留への批判が強かったフランスで保釈を好意的に伝える報道が目立ちました。

一方で、パリ市民からは、拘置所から「変装」して出てきたことに違和感があるとの声も聞かれました。

「変装するなんて彼らしくない」(パリ市民)

「彼があの格好を選んだの?風邪じゃないの?」(パリ市民)

「作業着を着れば、労働者の気持ちが分かるんじゃない」(パリ市民)

 

1月下旬まで経営トップの座にあったルノーの従業員からは、

「保釈金10億円?お金持ちだね。残業して働いても生活が苦しいのに」(ルノー従業員)

「経営者としてはよいところもあった」(ルノー従業員)

ルノーは、ゴーン氏が保釈されたことについて「特にコメントは無い」としていて、6月の株主総会で取締役からの解任を決める予定です。

ゴーン被告の裁判はすでに公判前整理手続きが始まっていますが、公判が始まるまでに1年以上はかかる見通しです。

1審判決が出るのは、数年後とみられています。

10億円の保釈保証金はその間、“塩漬け”状態となる見込みです。

まあ、「身代金」の10億円はゴーン氏にとっては大した金額ではないのかもしれませんけどね。

 

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