マリナーズ・イチロー外野手(45)の大ファンで安打数をカウントする「イチメーター」で知られるエイミー・フランツさんが17日、東京ドームで行われた「2019 MGM MLB 開幕戦 プレシーズンゲーム」を右翼席で観戦しました。
20日、21日に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕戦=公式戦で、イチローの安打をカウントすることはできるのでしょうか?
スコット・サービス監督は、メジャー19年目のレジェンドを凱旋開幕戦でスタメン起用することを明言しています。
またMLB公式サイトは、45歳149日での開幕スタメンはメジャー歴代7位、外野手としては最年長になると伝えています。
さて、メジャーリーグのオープン戦から続く24打席連続無安打を払しょくし、グラウンドを駆け回り奇跡の大活躍を起こしてくれるのか、日本中がイチロー選手に期待しています。
イチローのイチメーターはカウントできる?エイミーさんが試合観戦
「イチメーター」でお馴染みのエイミーさんは、17日の巨人-マリナーズ戦を家族4人で右翼席から観戦「日本は大好き。最高の雰囲気」とはしゃいだ様子です。
7年ぶりの日本凱旋となった背番号51に声援を送り、「日本は大好き。相手チームの応援がすぐ後ろで盛り上がっているけれど、最高の雰囲気です」と笑顔で語りました。
オリジナルの「イチメーター」は野球殿堂入りを果たすなど、イチローとエイミーさんの絆は米国でも有名です。
今回も、「試合前の打撃練習の時に、イチローと挨拶できたの。本当に嬉しかった」とフェンス越しの交流を明かしました。
トレードマークの「イチメーター」もスタンドに持参しましたが、「今日は公式戦ではないので。出番はアスレチックス戦から。カウントできれば最高ね」と温存することに。
ホームもアウエーも関係なく、2012年シーズン途中にイチローがシアトルから去っても節目の試合をスタンドで見届けてきました。
エイミーさん、開幕戦で、メジャー3090本目のヒットをメーターに刻む瞬間を楽しみにしているようでした。
イチロー、スタメン決定の開幕戦で奇跡を起こせるか?雄姿に期待!
シアトル・マリナーズのサービス監督は、イチローの開幕戦でのスタメン起用を公式に明言しています。
「イチローは開幕戦では先発でスタートする。
守備は大丈夫。強肩を見せた。
彼の開幕に私は胸を躍らせている。
バッティングはキャンプでふるわなかったが、数日経てば回復するのがイチローなんだ。
楽しみにしている」
レジェンドへの信頼とリスペクトを込めて、45歳のイチロー選手に期待しているようです。
ただ開幕戦2試合で結果を出すことが出来なければ、スタメンから外れるだけでなく登録選手からも外れ、引退への道を落ちていく可能性もあります。
サービス監督は、それらを踏まえた上でイチローにチャンスを与えているのでしょうか。
イチローは、試合後、東京ドームのファンへの感謝の言葉を口にしました。
「凄い(球場の)空気がよくてね。ヒット1本打ちたかったが、残念でしたね。
ジャイアンツファンを好きになりましたよ」
しかしながら、イチローの姿を見ることだけではなく、ファンが本当に待ち望んでいるのは公式戦でのイチローのヒットです。
「凱旋試合」というスペシャルな舞台設定で迎える開幕戦を前に修正の機会は「期限切れ」となりました。
イチローは、
「始まってしまう感じは別にないですね。
気持ち?それは勝手に高まる」
と続けました。
ボールを止められない打撃技術の狂い、イチローの修正は間に合うのか?
イチローについて、あるプロ野球OBは次のように語ります。
「ボールを止めて打つのがイチロー。でも、ボールが止まらない。
スウェーした上体が止まらずに流れてしまうので、どうしてもボールと衝突するような動きになってしまっている。
そうなると、ボールをとらえるポイントが決まらない。イチローとは思えないバッティングだ。
彼は振り子に始まり、体を動かしながら、バットの根本から先までを長く使い、ボールをとらえてきたが、必ずボールを止める“間”は作ってきた。
それがないのだ。
キャンプで体を少し沈ませる打撃フォームに変えたようだが、今も、その名残があり、少し沈む分、対応が、遅れて差し込まれる。
1年以上も生きたボールを打っていないのだから、試合勘も体の反応も鈍る。
おそらくボールを止めるため、下半身の粘りを感じたくて打撃フォームを変えたのだと推測するが、そう感じる時点で、イチローは衰えたのかもしれない。
なぜ昨年マイナーで試合に出ておかなかったのか。
これだけの選手を分析するのは失礼だし、彼自身が原因はわかっているだろう。でも、それができない。
プロ野球界では1本出れば変わるというジンクスがあるが、そういうレベルにないように見える」
同氏は、日米で数々の記録を塗り替えてきたイチローは「ボールを止めて打つ」感覚の持ち主であるといいます。
しかし、イチローのその確かな打撃技術が、45歳で迎える開幕を目の前にして狂っているようです。
対戦した巨人の原監督は「本来のバッテイングは、本人が一番わかっているところ」と思いやりました。
専門的な目で見れば、おそらくそうなのでしょうし、このような打撃不振の理由をイチローは理解している、でも修正ができないというスパイラルに陥っているのかもしれません。
だから問題は一層、根が深いのでしょうし、凡人であれば一朝一夕に解決することは難しいでしょう。
いやいやそこは、年をとってもイチローは天才です。
きっと、開幕戦では、マルチヒットとか長打とかで、みんなを驚かせてくれるのではないでしょうか。
東京ドームでのマリナーズvsアスレチックスのメジャーリーグ開幕戦、楽しみにしましょう!