トランプ政権の与党、共和党は、アメリカで行われた中間選挙において、下院では野党の民主党に敗北、上院では勝利しました。

その結果、上院と下院は、与党と野党が入れ替わるねじれ状態、「ねじれ議会」となりました。

出典元:NHK NEWS WEB トランプ大統領「すばらしい成功」 中間選挙結果受けツイート

トランプ政権がこの結果を予測して選挙運動を戦略的に行ったかのように、「今夜は大成功」とトランプ大統領はツイッター投稿、満足の意を表明し、強気の姿勢を示しました。

アメリカ大統領の任期4年の中間に行われる中間選挙は、2年後の大統領選を見据えた重要なイベントです。

今回は、アメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領にとって、初めての「信任投票」となる中間選挙となりました。

今回の選挙で、今後2年間は議会の上院と下院で多数派が異なる「ねじれ」の状態が続くことになります。

メキシコとの国境の壁の建設や、オバマ前政権が導入した医療保険制度「オバマケア」の撤廃などトランプ大統領の公約が一層厳しくなり、難しい政権運営を迫られることになる見込みです。

また中間選挙の結果を受け、アメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領の外交や貿易政策をめぐり、今後、日本などにも影響が出る可能性があると、関係者は見ています。

2年前、トランプ大統領が就任、政権が誕生したときには、アメリカのみならず世界はどうなることやら、と肝を冷やした覚えがあります。

しかしながら、実際には、それなりに政権運営をしているようにも見えます。

ヨーロッパではアメリカ離れが進んでいる、トランプ政権が非難されている、との報道もありますが、アメリカ国内で、民主党がトランプ政権の共和党に勝利できないところを見ると、そう思わざるをえません。

 

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トランプ政権の下院敗北は大統領選を見据え想定内の結果

アメリカの選挙史を振り返れば、政権発足後、最初の中間選挙では、たいてい政権党が議席を減らしてきました。

一方、ほぼ半世紀ぶりの低失業率などアメリカ経済は好調で、それだけを考えれば共和党は上下両院選で圧勝してもおかしくない、と見る人もいましたが、トランプ政権は中間選挙の結果、下院で敗北しました。

果たして、共和党は失敗したのでしょうか?

しかし、トランプ政権は、勝った、とも言えそうです。

アメリカ国民の幅広い信任は得られませんでしたが、もともと自分を支持してきた層ではさらなる信任を勝ち取ったと思われるからです。

トランプ大統領が、最も優先していたのは上院、特に大票田のフロリダでした。

下院での敗北は、ある程度計算通りだったと、解説する専門家もいます。

日本人には理解しづらいのですが、そもそも中間選挙の意味合いについて、それがアメリカにとって、どの程度の影響力があるのかを知りたいところです。

 

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トランプ政権の上院勝利、下院敗北ねじれ状態は選挙戦略

上院と下院で多数派が異なる、いわゆる「ねじれ議会」となる残りの2年、トランプ大統領には、それを逆手にとった戦略があると、一部で言われています。

それは、法案が通過しないのは民主党が抵抗しているからだと、民主党を“抵抗勢力”とみなして、法案を議決していく作戦です。

すなわち共和党は“結果を出す”んだというふうに主張して、“抵抗 対 結果”という対立の構図をつくる戦略です。

再選を果たすために、残り2年の任期で結果を出すしかないトランプ大統領は、野党の民主党を「敵」とみなし、激しくたたくことで、国民にアピールする作戦に出るというのです。

単なる負け惜しみとしか聞こえない作戦ですが、議会での民主党との対立は有効なのでしょうか?

本来は、下院でも共和党の優位を保ち続けるほうが手っ取り早くていいはずで、アメリカ第一主義を掲げるなら、上院下院とも制するべきであったのは明白です。

 

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トランプ政権は中間選挙の結果に満足、強気の姿勢を示す

トランプ大統領は、アメリカ東部時間6日夜(日本時間7日午後)、同日投開票した中間選挙で共和党が上院の多数派を維持する見込みになったとき「今夜は大成功だ。みんなありがとう」とツイッターに投稿しました。

しかし実際には、下院で民主党に敗北したことで、トランプ政権の今後の政権運営に大きな打撃となったという見方が大勢です。

民主党が下院で多数党になり、トランプ政権が推進する政策や法案、予算措置の成立をいったん阻止できるようになるからです。

たとえば、トランプ大統領が大統領選のときから目玉政策として公約してきた、メキシコ国境での壁建設などは実現がとても困難になるわけです。

下院で多数の民主党はさらに、大統領の納税申告書など、トランプ政権が公表しない様々な資料の開示も、これまでより強く要求できるようになります。

「新しい民主党の優位だ」と宣言する野党、民主党のペロシ下院院内総務と、「大成功だ」と自賛する与党、共和党のトランプ大統領。

4年ぶりの「ねじれ議会」が生じた米中間選挙は、与野党がともに勝利宣言をする異様なカタチとなりました。

「敗者不在の中間選挙」という構図は、2年後に訪れる次の米大統領選挙に引き継がれますが、トランプ大統領の勢いは失速するどころか、勢いづいているようにも見えます。

日本を含む世界も、このままトランプ大統領に振り回され続けるのでしょうか?

 

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