3日、熊本県で発生した最大震度6弱の地震は「横ずれ断層型」で今後1週間程度は注意が必要であると、気象庁は会見で述べました。

出典元:BIGLOBE NEWS 「横ずれ断層型」今後1週間は注意

気象庁によれば、今回の熊本の地震は、地盤が南北方向から引っ張られたことによる横ずれ断層型とみられます。

今回の地震の震源付近では地盤が緩く揺れを増幅させた可能性があり、今回と同じ程度の揺れが起きる可能性があるとして、引き続き注意するよう促しました。

今回と同じ程度の揺れ、と言えば、震度6弱?

心構えをしたとしても、同じ経験をまた?と思うと、勘弁してほしい地震です。

 

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熊本震度6弱は横ずれ断層型、今後1週間は注意が必要

4日夕方、政府の地震調査委員会は臨時の会合を開き、今回の地震のメカニズムなどについて検討しました。

同委員会は、震度6弱の揺れを観測した熊本県和水町の地震波などを詳しく解析した結果、震源付近では地盤が緩く地震の揺れを増幅させた可能性があることを示しました。

この周辺は「別府-島原地溝帯」と呼ばれるひずみが集中している地域で、過去にも今回と似た規模の地震が起きているそうです。

また、3年前に発生した熊本地震との関連について、この時の活動域から震源が20キロほど離れていることなどから、熊本地震が直接的な影響を及ぼしたなどの関連は認められないとしています。

熊本地震との関連については、3年前の地震によるひずみが今回の震源周辺に加わり間接的な影響を及ぼした、と指摘する専門家もいます。

同委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は

「揺れが強かった地域では今後1週間程度は今回の地震と同じ程度の揺れが起きる可能性があり、備えを進めてほしい」

と引き続き注意するよう呼びかけました。
出典元:NHK NEWS WEB 熊本の地震 震源付近の緩い地盤が揺れ増幅 調査委員会が解析

 

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熊本震度6弱 死者・不明者、家屋倒壊なし

熊本県和水(なごみ)町で震度6弱を記録した3日の地震の被害について、県は4日、軽傷1人で死者・行方不明者はなく、家屋の倒壊もなかったと発表しました。

和水町では計48カ所で一部損壊などの建物被害が確認されました。

県災害対策本部によると、負傷者は自宅で転倒し首に軽傷を負った益城(ましき)町の80代女性のみ。

和水町28人、玉東町3人、熊本市1人の計32人が一時、自主避難しました。

地震後、一部区間が終日運休となった九州新幹線は4日始発から運行を再開しました。

和水町では、住宅のブロック塀や空き家の壁の一部がはがれ落ちた他、小中学校5校でガラスが割れるなどし、町の体育施設などの天井の一部が崩落しました。

国指定史跡「江田船山(えたふなやま)古墳」でも石棺に剥離やひび割れが見つかりました。

和水町はマラソン選手として日本人で初めて五輪に出場した金栗四三(かなくりしそう)(1891~1983年)の生誕地。

金栗らを取り上げたNHK大河ドラマ「いだてん」の6日の放送開始に合わせた公民館でのパブリックビューイングは安全を考慮し中止が決まりました。

金栗の生家の一般公開、関連のミュージアムの開館は予定通り11日に実施されます。

また、和水町は、4日午前10時から成人式を開き95人が参加しました。

余震や人的被害もほぼないことから、帰省した新成人の期待に応えるため実施しました。

帰省中に参加した大学生の呼野阿美香さん(20)は

「3年前の熊本地震より強い揺れだった。怖くて母親にしがみつき、親子の絆を感じた」

と無事門出を迎え涙ぐんでいました。

出典元:毎日新聞 軽傷1人、死者・不明者、家屋倒壊なし 熊本震度6弱

 

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『横ずれ断層型』地震のメカニズムとは

今回の地震は『横ずれ断層型』、そのメカニズムとは、どんなものでしょうか。

正断層・逆断層・横ずれ断層

地殻内部にかかる力の状態は複雑で、その状況によって様々な型の断層運動が生じます。

出典元:地震本部 正断層・逆断層・横ずれ断層

断層面が傾いている場合、両側の岩盤のうち、浅い側を「上盤」、深い側を「下盤」と呼びます。断層面を境として両側のブロックが上下方向に動くときを「縦ずれ断層」と呼びます。

「縦ずれ断層」のうち、上盤側がずり下がる場合を「正断層」、のし上がる場合を「逆断層」と言います。

一方,両側のブロックが水平方向に動くときは「横ずれ断層」と呼び、断層線に向かって相手側のブロックが右に動く場合を「右横ずれ断層」、左に動く場合を「左横ずれ断層」と言います。

我が国の内陸地震では、中部地方から西日本にかけては横ずれ断層型が多く、東北地方などの北日本では逆断層型が多いと言われています。

実際の断層を見ると、上記のように純粋に「縦ずれ断層」、「横ずれ断層」と呼べるものはまれで、多くのものは斜めにずれています。

昨年9月に起きた、震度7の北海道地震は、逆断層型でした。

一方、東日本大震災の東北地方太平洋沖地震の本震は、全く別のメカニズムです。

それは、太平洋プレートと北米プレートの境界付近をすべり面とした地震断層の破壊、プレート境界で発生した低角逆断層地震です。

近い将来、起きるかもしれないと危惧されている南海トラフ巨大地震もこのタイプになります。

出典元:徳島地方気象台 南海地震の特徴

日本列島はちょうど4枚のプレートの境界に位置していて、世界でも有数の地震多発地帯になっています(上図)。

そのうち南海地震を引き起こす「南海トラフ」は、 駿河湾南方から四国沖にかけて、海側の「フィリピン海プレート」がその北にある陸側の「ユーラシアプレート」の下に潜りこむ境界にあたり、その水深は約4,000mもある巨大な海底の溝です。

プレートが互いにゆっくり動くため、プレート同士がぶつかり合う場所(プレートの境界)では、変形して岩盤に歪みがたまっていきます。

そして耐えきれなくなった岩盤が破壊して地震を起こします。

南海トラフ巨大地震は大津波を伴う可能性が高いので警戒が必要ですが、何しろ地震ですので、起きれば大変な事態になるのは避けられません。

毎年のようにどこかで起きる震度6弱以上の強い地震、日本に住んでいる限り、いつもそのリスクがありますよね。

完全にリスクを消すことはできませんが、日頃から災害や防災について意識して積極的に学習しておいた方が、しないよりは安全な感じがします。

どこかで災害が起きたときは、対岸の火事とせず、詳しい情報を収集したりボランティア活動に参加するなど、考えて行動すれば、自分の防災にもつながるかもしれません。

 

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