本田紗来選手(京都醍醐FSC)がアドバンスド・ノービス女子で出場しているフィギュアスケートのチャレンジ・カップ第2日は22日、オランダのハーグで、前日のショートプログラム(SP)に続いてフリーの演技が行われました。
本田紗来選手は本田兄妹の末っ子、二女のフィギュアスケート選手、16年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(まりん)、三女の子役でフィギュアスケート選手の本田望結(みゆ)、3人揃って話題となっています。
彼女は、フリーの演技でトップの79.22点を出し、合計124.07点、本人もビックリの高得点で2位以下に20点以上の大差をつけ、国際大会初優勝を飾りました。
フィギュアスケーターとして、人気だけでなく実力もアップ、スター選手への道を歩み始めています。
本田紗来がオランダのハーグで初優勝、真凛と望結もビックリ
フィギュアスケートのチャレンジ・カップは21日、オランダのハーグで開幕しました。
アドバンスド・ノービス女子のSPでは本田紗来選手(京都醍醐FSC)が、出足よく44.85点で首位発進しました。
本田紗来選手は、冒頭の連続ジャンプを含めた3つのジャンプを鮮やかに決めました。
2位に3点以上の差をつけて首位に立ち「演技をまとめられてうれしい」とあどけない笑みを浮かべました。
彼女は11歳、フィギュアスケートの上達ぶりにはふたりの姉、真凛、望結もビックリしています。
ジャンプで非凡な才能を見せる将来性豊かなスケーターは、
「今季を締めくくるフリーも笑顔で終われるような演技をしたい」
と力を込めて語りました。
本田紗来は、2位以下に20点以上の差をつけ国際大会で圧勝
本田紗来選手は、フリーの演技でさらに輝きを放ちました。
まず、冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプを、軽度の回転不足はあったものの、しっかり着氷しました。
そして、続くダブルアクセル-3回転トーループを決めると、一気に流れをつかみ、予定していた6つのジャンプをすべて着氷しました。
彼女はピンクの衣装を身にまとい、キュートな滑りで見る者を魅了し、表現力などを示す構成点ではただ1人、35点台をマークし、他の選手を圧倒しました。
最後まで卒なく演技を終えた彼女は、控えめに両拳を握ってガッツポーズ、キッス&クライで得点が表示され、優勝を確認すると、浜田コーチに頭をなでられて微笑みました。
本田紗来選手は、国際大会デビュー戦だった昨年8月のアジア・トロフィー(バンコク)では2位で、同大会で優勝したのは1月に史上最年少で全米女王となったアリサ・リウ(13)でした。
小学6年生や中学1年生もいるカテゴリーで戦い抜いた今季、小学5年生にして最後に大きな勲章を手にしました。
次々とヒロインが生まれる女子フィギュアスケート界、本田紗来選手は、最も将来が楽しみな選手のひとりです。
本田紗来、優勝できて、真凜お姉ちゃんに一歩でも近づけたかな
大会を終えた本田紗来選手は、
「初めて国際大会で優勝できてうれしい。真凜お姉ちゃんに一歩でも近づけたかな」
と顔をほころばせました。
「プログラムの中で自分の武器であるジャンプをそろえられるようになってきた」
と今季は一つ上のカテゴリーである全日本ジュニア選手権に出場するなど力を伸ばしてきました。
注目のスケーターは、
「スケーティングとかは全然お姉ちゃんに届かない。
もっと本田紗来という名前を知ってもらえるように頑張りたい」
と元気に語りました。
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本田紗来が全日本ジュニア出場決定!望結との姉妹対決の実現は?
さて、このインタビューを聞いて、本田望結さんはちょっと悔しいかもしれませんね。
女優との二刀流として知られていますが、フィギュアスケートにも熱い想いを抱いています。
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本田望結の全日本ジュニアは悔しい結果、二足のわらじはどうする?
昨年末は、紗来選手と揃って全日本ジュニア選手権に出場、互いにしのぎを削り合いました。
SPでは望結さんが、フリーでは紗来さんがリードし、総合では望結さんが僅かに勝る結果だった、と記憶しています。
参考記事↓
今季を終え、来季の望結、紗来、本田姉妹のフィギュアスケートを注目したいところです。
さらにお姉ちゃん、本田真凜選手にも、同世代のライバル、紀平梨花選手に再び追いつけるようがんばってほしいですね。