フィギュアスケート女子、アリーナ・ザギトワ選手の可愛い愛犬の名前はマサル、男の子のような名前ですが、メスの秋田犬です。
マサルはロシアでも大人気ですが、日本への愛着が強いザギトワ選手と一緒に、近々来日が実現するのでは、と話題になっています。
マサルの里帰りは、実現するのでしょうか?
平昌(ピョンチャン)冬季五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手(16)に日本から贈られた秋田犬マサルの人気が、ザギトワ選手の母国ロシアで高まっています。
ザギトワ選手は、SNSサービスの「インスタグラム」などにマサルの写真をしばしば掲載しています。
ロシアの大手メディアもたびたびザギトワ選手とたわむれるマサルの様子を報道していますが、その存在感は日本からプーチン大統領に贈られた秋田犬ユメを上回るほどです。
まあ、秋田犬のユメとマサルの可愛さは同じくらいとして、飼い主の人気の違いの現れかもしれませんけどね。
ザギトワ選手は「一緒にマサルの故郷に行ってみたい」と、ふたり(?)そろって来日する夢を抱いているそうです。
フィギュアのザギトワ選手、日本から贈られた可愛いマサルは秋田犬
ロシアでは、ザギトワ選手と愛犬マサルは、スポーツやフィギュア関連のニュースの枠組みを超えた話題として取り上げられています。
タス通信は22日、「アリーナ・ザギトワはマサルと一緒に練習に現れた」と報道しました。
ザギトワ選手は現在、3月下旬に日本で行われる世界選手権に向けて練習に励んでいますが、モスクワ市内にある練習場にマサルを連れてきて、リンクの上で一緒に“滑った”とするものです。
選手らを厳しく育てることからロシアで「鉄の女」とも言われているザギトワ選手のコーチ、エテリ・トゥトベリーゼ氏がザギトワ選手とマサルの様子を撮影し、なんと自身のインスタグラムにアップしたそうです。
映像には、ザギトワ選手の傍らでリンクの上に寝転ぶマサルの愛らしい姿などが映し出されていますが、マサルの可愛さに、トゥトベリーゼ氏も思わずアップしちゃったのでしょうか。
トゥトベリーゼ氏は「練習プロセスのクライマックス」とも記していたそうですが、多くの「いいね」やコメントがつきました。
ザギトワの可愛い愛犬マサルはロシアでも大人気、来日は実現する?
ザギトワ選手は、マサルが満1歳になる誕生日の2月16日、全世界に50万人以上のフォロワーがいる自身のインスタグラムにロシア語、日本語、英語でメッセージを寄せました。
日本語バージョンには、
「今日、マサルが1歳の誕生日をむかえました。
私の愛犬、誕生日おめでとう!
あなたがいてくれて私は本当に幸せで、あなたは私の支えであり、私を鼓舞してくれる存在です!
これからも素直で元気に過ごしてくれることを祈っています」
と、あふれる「マサル愛」でコメントしています。
ロシアでは、ザギトワ選手がマサルをかわいがっている様子が日本のバラエティー番組でさかんに取り上げられていることや、マサルが日本の寝具メーカーのCMに出演していることも伝えられています。
ザギトワ選手は、2月上旬にロシア国営テレビ局のインタビューでマサルの存在について聞かれ、
「マサルはいつも全ての面において私を助けてくれる。
遠征の時は会えなくて、寂しい。
両親がマサルの写真と動画を送ってくれる。
私はそれを見てすぐに気分が盛り上がるのです」
と、マサルを家族同然の存在として大切にしていることを示しました。
日本に来るのを毎回楽しみにしていることも明かし、
「マサルと移動するのは難しいのですが、いつか一度、マサルと日本に行ってみたい。
マサルの故郷を訪れてみたいのです。
2、3年ぐらい日本に住むことができたら」
と、日本に愛着を持っている様子で話しました。
ロシアからペットの犬を日本に入国させる際には、マイクロチップによる個体識別、複数回の狂犬病予防注射など事前準備が必要です。
さらに、狂犬病抗体検査などについて必要事項が記された、政府機関発行の証明書が必要となります。
場合によっては半年以上かかりますが、すでに日本政府が調整役となって、ザギトワ選手とマサルを「日露関係の友好の懸け橋」として一緒に来日させようという動きも出ているようです。
ロシアメディアのスプートニクも1月下旬、「もうすぐマサルと私、日本に行くんです」とザギトワ選手が発言したと伝えている。
3月の世界選手権なのか、その後なのか、実際にザギトワ選手とマサルが一緒に来日した際は、日本は大フィーバーになりそうですね。
ザギトワの愛犬マサル、来日に向け政府調整、日露友好の象徴として
ロシアでは近年、日本映画「ハチ公物語」をリメイクした米国映画「HACHI 約束の犬」の影響などで秋田犬の愛好家が増加しています。
東日本大震災への支援に対するお礼として、日本がプーチン大統領に贈った秋田犬ユメも有名になっています。
世界女王となった若くて美しいフィギュアスケーターと、愛くるしい秋田犬のコンビは、ロシアでの人気も急上昇中。
昨年12月には、マサルが日本の寝具メーカー「エアウィーブ」のCMに出演することが決定し、マサルが出演の契約書類に肉球で調印する場面が日露両国のメディアで報じられました。
こうした様子を見て、日本政府が動きを見せています。
11月、安倍首相は訪問先のシンガポールでロシアのプーチン大統領と会談した後、
「平和条約交渉を加速させることでプーチン氏と合意した」
とコメントし、平和条約締結に向けて積極的な姿勢を見せています。
日露関係改善の機運がかつてない高まりを見せるなか、ザギトワ選手とマサルは「日露両国の国民を接近させる架け橋のような存在になりうる」と政府関係者は語っています。
今後、両首脳が出席するイベントにも顔を出し、花を添えるといったプランもあるそうです。
しかし、ザギトワ選手とマサルが政治利用されるのは、あまり気持ちのいい話ではありません。
そこは、プーチン大統領とユメに演じてほしい役割だと思いますが、飼い主が絵にならないかもですね。
国際犬となったマサル、しゃべれるものならその心境も聞いてみたいものです。
ちなみにワンコの鳴き声、英語では「バウワウ」ですが、ロシア語だと「ガフガフ」だそうです。
日本の「ワンワン」との違いは、国別に人間の聴覚が違うということなのでしょうか?
ワンコの方が使い分けているとしたら、実に興味深い、ですけどね。