福岡ソフトバンク・ホークスの柳田悠岐外野手が8日、出場選手登録から抹消、戦線離脱する見込みです。
7日ロッテ戦の走塁中に左膝を痛め途中交代、この日、福岡市内の病院へ行って診断を受けました。
病院ではMRI等の検査を受け、左半膜様筋腱(けん)損傷(肉離れ)との診断、全治3週間程度ということです。
本人にとって痛い負傷ですが、ソフトバンクにとっても大変痛い、中心選手の離脱になりそうです。
開幕から絶好調、ソフトバンクの柳田選手が肉離れで戦線離脱!
ソフトバンク柳田悠岐外野手は、7日のロッテ戦の7回の攻撃中に交代しました。
7回裏の攻撃中、ピッチャーゴロを打って一塁への悪送球で二塁へ進塁、続くデスパイネへ選手の初球、ヘッドスライディングで三塁への盗塁に成功しました。
ところが次打者、内川選手のカウントが1ボール1ストライクとなったところで、トレーナーが三塁の柳田選手のもとへ。
言葉を交わした後、ベンチに向かって両手で×サインを示して、グラウンドを後にしました。
三塁への盗塁の際に何らかの変調をきたしたのか、あるいはその前の段階で痛めたのか定かではありませんでしたが、代走の福田選手と交代するときは走ってベンチへ戻っていきました。
柳田選手は、三塁への盗塁の際、珍しくヘッドスライディングで到達。
柳田選手は取材に対し
「盗塁の時ですね。おかしいと思ったから頭からいった。
明日(8日)病院に行ってからですね」
と話しました。
工藤監督も
「軽傷だが、診断を聞いて決めたい」
と慎重にコメントしました。
柳田選手はこの試合、初回に先制の2ランホームランを放つなどの活躍を見せていただけに、ファンにとっても残念な途中交代。
開幕から不動の3番打者として9試合で打率3割5分5厘、4本塁打、14打点、4盗塁の成績を残すなど、絶好調を維持していました。
柳田選手の肉離れは全治3週間程度の診断、ソフトバンクも痛い!
8日、福岡ヤフオクドームで行われた投手練習を視察に来た工藤公康監督は
「左膝裏の肉離れ。今日、抹消を決めました。
痛いですよ。痛いなんてものじゃない。2、3週間はかかると思う。
場所が場所なだけにしっかり治して。まだシーズンは始まったばかり。
柳田君が帰って来るまでに貯金を増やせるようにみんなで頑張ります」
と話しています。
前日の様子から、柳田選手の負傷は軽傷とみられていましたが、実際にはそうではなかったようですね。
並みの人間ならただでは済まない重傷も、柳田選手だと軽傷に見えてしまうのでしょうか。
全治3週間の診断も、もっと短い期間で治ってしまいそうな気もしますが、シーズンは先が長いので落ち着いて養生したほうがよいでしょう。
ゴールデンウィークの間に戻ってきてくれる、くらいの感じで。
じっくりと平成の間に治して、令和の始まりに合わせてほしいですね。
柳田選手の穴をどう埋める?ソフトバンクの底力は計り知れず!
開幕以来、パ・リーグの首位を快調に走る福岡ソフトバンク・ホークスですが、ここに来て相次ぐ中心選手の離脱に悩まされています。
右脇腹痛などの中村晃選手、左脇腹痛のグラシアル選手に加え、頼みの主砲の柳田選手までが離脱。
チームに暗雲が立ちこめてきました。
工藤監督は、この状況について
「柳田くんの穴を誰かひとりで埋めるのは難しい。全体でカバーしたい」
とコメントしています。
さて、柳田選手がいないと困るのは分かりますが、よそのチームから見れば、まだまだ十分強いチームです。
柳田選手の抜けた穴を具体的に考えてみましょう。
好球必打、類まれなバッティングセンスから放たれる長打、俊足を活かした盗塁、範囲の広いセンターでの好守備、誰もが認める一流選手です。
しかし、ソフトバンクの強さは、守りのチカラ。
豊富なタイプの投手を揃え、野手は鉄壁の守備を誇り、控えの選手も俊足かつ好守、よそのチームはうらやましく思っているはずです。
一方、現時点の打線を見ても、キャッチャーの甲斐選手のほかに手を抜けそうな打者は見当たりません。(甲斐選手に失礼?笑)
7日のロッテ戦ではチームで、実に7本のホームランを放っています。
うち4本は、2003年9月14日オリックス戦以来、16年ぶりの1イニング4発で、球団記録に並びました。
当時ダイエー監督だったソフトバンクの王会長も「大爆発だな」と大興奮です。
若い選手の中から頭角を現す選手も出てきています。
2011年の育成ドラフト1位で入団し、2015年7月に支配下登録された釜元選手は8年目にして7日、プロ初本塁打となりました。
釜元選手はお立ち台で「正直狙ってました」とにやりと笑いました。
釜元選手は2016年、17年のウエスタンリーグ盗塁王、俊足の持ち主。
1軍では昨季まで通算9試合7打数無安打でしたが、グラシアルが左脇腹痛で離脱したおかげで、6日にプロ初スタメン&初安打したばかり。
この日は、右中間テラスへ記念の一発を運び、結果を出しました。
ところで昨年、ソフトバンクは12球団最多の202本塁打を放っています。
柳田選手が試合に出ないとしても、ちょっとハンディキャップをもらったかな?くらいの感じではないでしょうか。
穴を埋める選手を指名しなくても、穴を埋めたいと手を挙げる選手がうようよいます。
というわけで、ソフトバンクの底力は計り知れません。
ホークスファンの僕が言うのですから、間違いは…えっと、多少あるかもしれません。
ここは適当に聞き流していただけると幸いです。