ヤフーとソフトバンクの共同決済サービス「PayPay(ペイペイ)」は、スマホ決済サービスのひとつです。
PayPayの100億円あげちゃうキャンペーンが12月4日午前9時、派手にスタートしました。
「100億円あげちゃうキャンペーン」は、支払い額の20%をポイント還元するというものです。
20%還元の他、会員種別によって40分の1~10分の1の確率で10万円までの支払いが全額戻ってくる場合もあり、その還元率の高さにユーザーの関心が高まっています。
キャンペーンは2019年3月31日23時59分まで開催とありますが、還元額が100億円に達し次第、終了する予定です。
PayPayで決済できる店舗はまだ限られていますが、家電量販店でも使えるため、高額家電やアップル社製品をこの機会に購入しようとするユーザーの声などがあるようです。
PayPayスマホ決済サービス、メリットとデメリットとは
PayPayスマホ決済のメリット
ちょっと古いスマホやおサイフケータイ非対応のスマホでも導入可能
ある程度端末が古くても、スマホでアプリをダウンロードすることができ、バーコードを表示できればPayPayを利用できます。
機種変更時の移行手続きが簡単
おサイフケータイ搭載スマホでプリペイド型の電子マネーを使っている場合、機種変更の移行手続きが面倒です。
一方、PayPayの場合は、変更後の新たなスマホでアプリをダウンロード & ログインするだけでOKです。
ポイント二重取りの可能性もアリ
支払い方法にクレジットカードを設定すれば、クレジットカードのポイントも付与される可能性が高いです。
PayPay利用でもらえる0.5%分のポイント、さらにお店のポイントカードと併用できる場合もあります。
PayPayスマホ決済のデメリット
ポイント二重取りにかかる手間
メリットであるポイント二重 & 三重取りには、以下のように少し手間がかかります。
- ポイントカードを提示する
- ポイントカードを返してもらいお財布に入れる
- PayPayアプリを起動する
- スマホでお店のQRコードを読み取る
- スマホに会計金額を入力する
- お店の人に画面を確認してもらって会計完了
PayPayより、現金払いやポイントカード一体型クレジットカードで支払った方が、スピーディーに会計できるかもしれません。
ガラケーでは利用不可
PayPayが利用できるのはスマホのみで、ガラケーでは残念ながら使えません。
使える加盟店の数が少ない
提供が開始したばかりのサービスということもあり、まだまだPayPayを利用できる店舗は少ないです。
PayPayの100億円還元キャンペーンをわかりやすく解説
PayPayが100億円を還元するという「100億円あげちゃうキャンペーン」は、還元率が破格であることが特徴です。
出典元:PayPay公式ホームページ
主な内容は、以下のとおりです。
・キャンペーン実施中、PayPayで決済すると20%分のPayPay残高が還元される
・最大還元額は月額5万円(利用額で言えば25万円)
・40回に1回の確率で全額バックも実施(還元額は最大10万円)
・全額バックは、Yahoo!プレミアム会員なら20回に1回、ソフトバンクとワイモバイルユーザーであれば10回に1回の確率
・期間は2018年12月4日から2019年3月末まで
・ただし、還元総額である100億円に期日前に達した場合は、その時点でキャンペーン終了
出典元:BUSINESS INSIDER JAPAN 「25万円の買い物で5万円相当還元」の衝撃、「PayPay」QRコード決済 100億円原資の使い方
ライバルのLINEは前月の利用金額によって0.5〜2%、楽天とNTTドコモは通常0.5%のポイント還元であり、PayPayの20%はケタ違いの還元率です。
ちなみに全額バック、最大10万円還元に当選した人のスマホ画面は、こんな感じです。
Twitterを賑わせているのが、ビックカメラ、ソフマップ、コジマ、ジョーシン、ヤマダといった家電量販店で高額商品を購入するケースです。
ビックカメラの場合は、PayPayの残高バックに加えて8%(通常10%ポイント付与の商品の場合)のビックポイントが付与されると公式発表しています。
また、iPadやMacbookシリーズといったアップル社製品は、日頃から量販店などのポイント還元率が他製品に比べて低めに設定されていますが、PayPayの20%還元をもらえるとなれば買いでしょう。
さらにクレジットカードと合わせて、ポイントの二重取り&三重取りが狙える可能性もあります。
PayPayの使い方、20%還元はどんな感じで受けられる?
例えば、ビックカメラでiPadを購入したケースは、以下のとおりです。
iPad(9.7型)32GBモデル、40,813円(税込)
PayPayでは、最初にPayPay残高が参照され、購入金額以上のチャージがあれば、そこから支払われるしくみになっています。
PayPayを新規登録したユーザーであれば、新規登録で得た500円相当のポイントを早速使いたいと思う人も多いかもしれませんが、商品購入時にこのポイントを利用するには、ポイント分を含むPayPay残高を購入金額以上にチャージしておかないといけないので注意が必要です。
逆にチャージが購入額に届いていないと、次に「Yahoo!マネー」の残高を参照し、ここでもなければクレジットカードから引き落とすという順番になっています。
つまり、購入額の一部をPayPay残高で支払い、残りをクレジット払いということはできません。
商品金額以上のチャージが必要、というところは、ユーザーの購入能力が問われている、というかPayPayサイドの保全措置のひとつかもしれませんね。
レジでは、提示されているQRコードをPayPayアプリで読み取るように促されます。
アプリの「スキャン支払い」から読み取り画面を出し、コードを読み取ると金額の入力画面になるので、購入額を入力し「支払う」ボタンを押すと決済完了です。
iPadを購入した際、購入額の20%である8,162円分のポイント還元が付与されます。
ただし、ポイントの付与予定日は約1か月後、即座にPayPay残高にポイントが戻ってくるわけではなく、残念ながらそのポイントをすぐに利用することはできません。
上記のように、家電量販店での例では、ユーザーがすでにさまざまな決済の手段を持っていたり、ポイント還元などに敏感な層が多く活用しているようです。
一方で、12月4日から対応スタートしたPayPay加盟店の中には、大手コンビニのファミリマートがあり、とくに大きな買い物をするつもりがない人も活用できるのは、同サービスを使うハードルを下げていく動きかもしれません。
今回のキャンペーンは、先行するLINE Payや楽天ペイなどリアル店舗決済への参入に対し、ヤフーとソフトバンクの合弁会社、PayPayが一気に追いつき追い越そうとする戦略の目玉だと思われます。
ただ、冷静に考えてみると、購入金額の20%還元されるとしても80%は支払わなければなりませんし、購入する時点では100%本人負担、ポイント還元されるのは約1か月後、ポイントを使える店舗は限られています。
PayPayキャンペーンで、衝動買いだけはしないように気を付けましょう。