男子テニスの錦織圭選手は、6日、ツアー通算12勝目を挙げました。

世界ツアー大会での優勝は、2年11ヶ月ぶりとなります。

出典元:時事ドットコムニュース 錦織圭 関連情報

男子テニスの豪州ブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)は6日、シングルス決勝が行われ、第2シードの錦織圭選手が第4シードのD・メドヴェデフ(ロシア)選手を6-4, 3-6, 6-2のフルセットで破り、2016年2月のメンフィス・オープン(アメリカ/ニューヨーク、室内ハード、ATP250)以来、約2年11カ月ぶりのツアー優勝を果たしました。

錦織選手は、決勝での連敗を9でストップさせ、キャリア通算12勝目を挙げました。

 

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錦織圭、ツアー通算12勝目、優勝は2年11ヶ月ぶり

豪州ブリスベン国際の決勝戦、錦織は得意のストローク戦でメドヴェデフ選手に主導権を握られると、第2ゲームでブレークを取られてゲームカウント0-3を許し、苦しいスタートとなりました。

その後、錦織選手は徐々にウィナーを決めるなどでリズムを掴み始め、第5ゲームでブレークバックに成功、さらに第7ゲームでは最後リターンエースを放った錦織選手が、再びメドヴェデフ選手のサービスゲームを破り、第1セットを先取しました。

第2セットも好調の錦織選手でしたが、8本のブレークポイントを握るもこのチャンスを逃すと、メドヴェデフ選手に勢いを与え、第7ゲームから3ゲームを連取されてセットカウント1-1となりました。

ファイナルセットは両者一進一退の攻防から、錦織選手が第4ゲームで集中を欠くメドヴェデフ選手からミスを誘い出してブレークに成功。

以降もリードを守り、昨年の楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス 2018(日本/東京、 室内ハード、ATP500)決勝で苦杯を喫したメドヴェデフ選手に雪辱を果たしました。

 

豪州ブリスベン国際の優勝は全豪オープンへの弾み

豪州ブリスベン国際は、14日に開幕する全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)の前哨戦と言われています。

錦織選手は、同大会では17年に準優勝していますが、優勝は初めてです。

豪州ブリスベン国際のツイッターにはキャリア通算12勝目をあげた錦織の優勝スピーチの動画が掲載されており、

「とてもうれしい。やっとタイトルが取れた。素晴らしい決勝戦だった。

日本での決勝で彼(メドヴェデフ)に負けていたから、今日はリベンジができてうれしい」

と喜びを語りました。

今回の錦織選手の優勝は、全豪オープンへの大きな弾みになりそうです。

 

錦織圭の2019年シーズンは期待できる?|ATP予想

男子プロテニス協会のATPは26日に公式サイトで、世界ランク9位の錦織圭選手が2019年の年間最終世界ランキング・トップ5の確率は33パーセント、トップ10の確率は75パーセントと掲載しています。

昨年1月に右手首のけがから復帰した錦織選手はATPチャレンジャーからシーズンをスタート。

その後は見事な復活劇で、2018年最終戦のNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)出場を果たしました。

ATPは公式サイトに、2018年の開幕戦や全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を欠場した錦織選手が1月に維持しなければいけないランキングのポイントは0のため、2019年に上位へ浮上するチャンスがあると期待を寄せているとのこと。

過去に錦織選手は2度、年間最終世界ランキングを5位以内でシーズンを終えています。

今年の初戦でいきなりの優勝、これ以上ない幸先のいいスタートを切った錦織選手、グランドスラムの初戦となる全豪オープンで良い成績を収め、過去最高の世界ランキング3位以上を目指してがんばってほしいですね。