競泳女子で来年東京オリンピックの金メダル候補の池江璃花子(18=ルネサンス)選手が12日、白血病であることを自身のツィッターで告白しました。
「え、マジですか?」
「カラダが第一、無理は禁物、治療に専念して」
あまりにも突然、本人の告白に、水泳ファンのみならず、日本全国に衝撃が走っています。
池江璃花子のツイッター告白、白血病であることを公表
池江璃花子さんは先月18日から約3週間の予定でオーストラリア合宿に出発。
今月7日までの予定だったオーストラリア合宿を途中で切り上げて帰国していました。
ツイッターでの告白は、次のとおりです。
「応援してくださる皆様、関係者の皆様へご報告があります。
日頃から応援、ご支援を頂きありがとうございます。
この度、体調不良としてオーストラリアから緊急帰国し検査を受けた結果、「白血病」という診断が出ました。
私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。
ですが、しっかり治療をすれば完治する病気でもあります。
今後の予定としては、日本選手権の出場を断念せざるを得ません。今は少し休養を取り、治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。これからも温かく見守っていただけると嬉しいです。
池江璃花子」(原文の通り)
池江さんは2016年、第92回日本選手権において100mバタフライで派遣標準記録を切り優勝し、リオ五輪代表権を獲得。
16歳にして挑んだリオ五輪では50m自由形・100m自由形・200m自由形・400mフリーリレー・800mフリーリレー・400mメドレーリレーの日本人選手最多の7種目での出場を果たし、その中でも100mバタフライでは5位入賞をするなど活躍しました。
17年第93回日本選手権では、50m自由形・100mバタフライ・100m自由形・200m自由形・50mバタフライで女子史上初となる5冠を達成。
18年第94回日本選手権では、出場4種目で計6個の日本新記録を更新、同年の第18回アジア大会では史上初となる6冠を達成しています。
池江さんは、20年開催の東京オリンピックで、最も活躍を期待される選手のひとりです。
ファンからは「マジですか?」突然の告白に大ショック
池江さんの告白をめぐって、ネット上ではたくさんのメッセージが飛び交っています。
- 池江璃花子選手まじか。 なんと言うかあんなに頑張ってる人が報われないのは世の中不条理やなぁと思ってしまう。心が痛む
- 池江璃花子選手、白血病とか……。東京オリンピックの前年にとか、あまりにも残酷すぎるだろ運命の神様よぉ……。
- 池江璃花子選手が可哀そうでならんよ。若年で白血病ってだけでショックなのに、東京五輪も多分ダメだろう。五輪どころの話ではないし。周りにいる人は精神的落ち込みのサポートをしてあげてほしい。でないと白血病と戦う精神力がなえてしまいそう。頑張れ!病気に負けるな!
- まるでドラマかなにかのようで。 運命とか宿命とか、そんな言葉で片付けたくはないが。 こんなことってあるかい? 人間万事塞翁が馬 であれ!!
出典元:Yahoo!リアルタイム
池江さんへの応援メッセージがほとんどですが、中には東京オリンピックにかかわるものが多くみられます。
水泳の才能豊かな池江さん、オリンピックへの期待が大きいのは無理もありませんが、まだ18歳、最優先で健康を心配してあげたいですね。
金メダルよりカラダが大切、無理は禁物、治療に専念を
白血病は、原因もなく、血液中の白血球が無制限に増殖する病気とされています。
症状としては、赤血球、血小板が徐々に減少し、息切れ、どうき、貧血などがあります。
急性型、慢性型、特殊型などのタイプがあり、それぞれの型の中に骨髄性、リンパ性、単球性などの種類があると言われています。
最も患者数が多いのは急性骨髄性白血病で、次に多いのが、慢性骨髄性白血病で、池江さんがどのタイプかはわかりません。
20代以上の大人の病気で、50%の確率で脾臓が大きくなり、末期には急性転化で急激に病状が悪化する、ということです。
池江さん、東京オリンピックよりも何よりも、自身の身体を治す事を優先にして欲しいです。
競技から離れるとカラダを元の状態に戻すのは大変だと思いますが、まだ若いですし、人生はもっと長い道のり、しばらく休んでも大丈夫です。
また表彰台で笑顔が見られる日が来るのを楽しみにしたいですし、必ずしもそうでなくていいと思います。
共に東京オリンピックを目指す関係者の方には申し訳ありませんが、命あっての物種です。
池江さん本人の告白、どんな想いで公表したかと思うと胸が痛みますし、そこからはアスリートとして、まっすぐに病気と闘う気持ちが伝わってきます。
しかしアスリートという立場を置いて、ひとりの人間として、競技のことや他のことは忘れて、忘れることはできないとしても休んで、ゆっくり、しっかり、病気を治してほしいです。
静かに応援しましょう。