昨年末から膀胱がんの全摘手術、それに伴うリハビリを行っていた小倉智昭氏(71)、1月にフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)に復帰を果たし、以前と変わらない毒舌ぶりを発揮しています。
21日放送の同番組では、大阪府にあるセブンイレブンのフランチャイズ(FC)加盟店が今月1日から「24時間はもう限界」として、営業時間を短縮したことで、本部と対立しているニュースを特集しました。
小倉智昭氏は、大阪東大阪市のセブンイレブン南上小阪店のオーナーに対して厳しいとも思える発言、
「名前を借りた先の契約は、ある程度のことはやっていかないと…」
とコメントしていました。
情状酌量の余地のないドライな発言のようにも聞こえますが、いかがでしょうか。
小倉智昭氏とくダネ!で厳しい発言、フランチャイズは名前借りて営業
番組では「24時間“もう限界”セブンイレブン“時短営業”で契約解除」と題し、人手不足から今月1日から24時間営業をやめた大阪東大阪市のセブンイレブン南上小阪店のオーナーの松本実敏さん(57)を取材し、その模様を伝えました。
松本さんは2012年2月にFC契約して経営を続けてきましたが、アルバイト店員が「厳しい辛いと言って順番に辞めて去年9月から今年2月までの間に13人やめました」とし人手不足を理由に営業時間を午前6時から深夜1時までに短縮したそうです。
現在はオーナーを含めて8人で運営している状態です。
さらに松本さんは、妻が昨年5月に他界し精神的な支えだけでなく仕事のパートナーも失い、本部に相談したが、十分な支援を得られずやむをえず短縮を決断したということです。
セブンイレブン側は番組の取材に、
「商品の販売やサービスの提供だけでなく社会のインフラとしての役割を担っており、店舗のオーナーとは24時間営業を前提とした内容の契約を取り交わしています」
とコメントしたそうです。
ところで、セブンイレブンはアメリカ発祥のコンビニエンスストア、そもそも、セブンイレブンの名前の由来は、「朝7時から、夜11まで」ではなかったでしょうか。
時代の流れで24時間営業になって久しいですが、24時間が絶対条件となると労働者の職場条件として、夜中から早朝にかけての時間帯は厳しいものがありますよね。
小倉智昭氏、セブン24時間営業限界店舗に、ある程度のことはやるべき
セブンイレブンのこうした状況に、小倉智昭氏は、
「フランチャイズというのは名前を借りて営業するわけですから、名前を借りた先の契約については、ある程度のことはやっていかないと難しいでしょうね」
と店舗側には厳しいと思われる冷たいコメントをしました。
2017年11月6日の「日経ビジネス」のインタビューで、セブン-イレブン・ジャパンの古屋一樹社長は、
「24時間営業は絶対的に続けるべきと考えています。社内で見直しを議論したことはありません」
と述べています。
古屋社長はインタビューで、深夜営業をやめると、昼間の売り上げも落ちるというデータを示して店舗オーナーにもメリットがないと説明しています。
しかし、働いているのが人間である限り、深夜営業を含む24時間営業がもたらすマイナスの面もあるはずです。
今回のオーナーのように、働く人の心身が疲弊してしまうケースは、その中のひとつでしょう。
人間、追いつめられた状態に置かれるとミスや事故の発生率が高くなり、スタッフは冷静な判断が出来ず、信じられない愚かな行為をする危険性も高まるでしょう。
最近、問題になっているバイトテロの原因になる可能性とも無関係ではないかもしれませんし、組織に致命的なダメージをもたらす恐れもあります。
セブンイレブンとフランチャイズ店舗との契約については当事者同士の決め事なので、小倉智昭氏の言っていることは間違いではないと思います。
しかし、消費者にしろ労働者にしろ、セブンイレブンと言えば、フランチャイズ店舗より本体のセブンイレブンをその実体として見ているわけです。
セブンイレブンは、フランチャイズ店舗に対して厳しく取り締まるよりも、その先の消費者や労働者のことも考えて、店舗の環境の改善に努めるべきではないでしょうか。
本来、フランチャイズの営業展開では”名前を貸して上前をはねる商売”であってはならないと思います。
今回の場合、店舗が悲鳴を上げているわけですから、セブンイレブンは事情を理解して善処すべきでしょう。
ペナルティーを科すのは契約上の話かもしれませんが、セブンイレブンはロイヤリティを得る立場として、救済措置を考えて営業を健全化する努力も必要ではないでしょうか。
店舗の方が弱者であることは明らかなのですから。
契約内容だけでなく、現状を把握したうえで営業を健全化することが、コンビニ界の巨人であるセブンイレブンに求められることではないでしょうけ。
小倉智昭氏、驚異の回復力、とくダネ!復帰は宮根誠司へのライバル心
小倉智昭氏は、昨年末から膀胱がんの全摘手術、またそれに伴うリハビリを行っていましたが、1月7日の『とくダネ!』(フジテレビ系)から復帰を果たしました。
もともと小倉氏は1月いっぱいは休み、2月からの登板を目指していたそうですが、医師も驚く驚異の回復スピードで予定より1か月近く早い復帰が決まったとのことです。
小倉氏の根っからの仕事人間ぶりがうかがえますが、この背景には何があるのでしょうか。
ある放送作家によれば、小倉氏には、早期復帰をどうしてもかなえたい事情があったと言います。
「宮根誠司(55)に対する牽制ですね。
『とくダネ!』は小倉の高額なギャラなどが影響し、たびたび打ち切り説がささやかれています。
数年前には小倉が勇退し、宮根をメーンに据えた新番組がスタートするともささやかれました。
しかし小倉側が牽制し、宮根のネガキャンを行うことによって話が流れたともいわれています。
ただ小倉に代わって、朝のワイドショーを長年務められる大物キャスターといえば、宮根くらいしかいないのも確かでしょう」
と、話しているそうです。
「朝の顔」をめぐって、テレビ局間ばかりではなく、水面下における、キャスター同士の激しい駆け引きも行われているようですね。
求められるタイプは、どちらかと言えば、厳しいことを平然と言って、尾を引きずらないキャラ、ですかね。
小倉氏も宮根氏も、そんな感じがしますが、ふたりから好感度はあまり感じられませんよね。
好感度と視聴率は比例しない、ということでしょうか。